発想力を磨くには
知識が豊富ないわゆる物知りな方には発想力があるでしょうか。
もちろん知識が豊富でない人に比べれば発想力のある人は多いはずです。
しかし、本当に発想力のある人は豊富な知識を持っているだけではなく、その知識を組み合わせる術に長けているのです。
あなたの脳が図書館だとしましょう。
そこには豊富な知識がたくさん書棚に入れて貯蔵されています。
何かを発想しなければならない事態になりました。
あなたの脳は、その図書館の中を探して必要な知識を取り出そうとします。
そのときに発想力の豊かな人は、多くのことを連想しながら知識を取り出そうとします。
例えば、今、新しい飲料について、あなたは考えているとします。
飲み物と考えたときに、発想力の豊かな人は、飲み物から様々なことを連想します。
そして、それにまつわる知識を次々に脳は図書館から取り出します。
あまりに多くの図書を取り出しても、それを使いこなすことはできません。
それよりもむしろ、連想したことのひとつに対応するひとつの知識という具合に、異なる知識が取り出されるほうが発想のためには有利です。
そうして取り出された知識を発想力の豊かな人は、強引に組み合わせます。
この強引さが実は大事なのです。
例えば、多くの人は夏に外で冷たいお茶を飲みたがっているという知識と、お茶を缶につめる技術は開発可能であるという知識を組み合わせると、缶入りのお茶を自動販売機で販売するという発想につながります。
このときお茶なんて、ただで飲めるものであるから誰も買わないという無難な発想では駄目なのです。
とにかく暑ければお金を払ってでも冷たいお茶を飲む人がいくらかはいるはずという強引さが重要です。
知識を組み合わせて用いることによって、こういうことを実現できるという推論を導くことが豊かな発想につながるのです。
さらに発想力の豊かな人は、多くの人とコミュニケーションをとる機会が多いことも知られています。
これは自分以外の他者の発想を知ることで自分の発想のマンネリ化を知らず知らずのうちに防いでいるのです。
発想するときの知識の組み合わせ方には、その人独自の癖があります。
そのため、自分ひとりで発想していると、いずれはマンネリに陥り、豊かな発想ができなくなるのです。
発想力の豊かな人は、そのことを無意識で知っているか、あるいは意識的にそれを改善しようとして、多くの人とコミュニケーションをとることによって、自分の発想の仕方に修正を加えているわけです。
このとき、面白いと思える発想力の豊かな人と多く付き合うことが役立つことは言うまでもありません。